カテゴリ: 自然科学

重力のからくり山田 克哉 講談社ブルーバックス2023年 本書刊行時点でアメリカ在住で83歳になられる元教授の方による6冊目の講談社ブルーバックスである。説明文・式共に非常にわかりやすいp193 図6-1。【重力を1とした場合強い力は、重力の1040 倍電磁力は、重力の10 ... もっと読む

人口知能はいかにして強くなるのか? 対戦型AIで学ぶ基本のしくみ小野田 博一講談社ブルーバックス2017年本書により、やっと対戦型AIの原理が理解できた。ありがとうございます😊と著者に言いたい。今日でも、汎用AIなど、概念上のものにすぎない、即ち空想の産物に過 ... もっと読む

天才 genius イェール大学人講義その隠れた習慣を解き明かすクレイグ・ライト南沢 篤花 訳すばる舎2022年日本と異なりアメリカの大学の教授職は①学生に人気のある講義をする②評価の高い学術誌の論文掲載数が多い のどちらかでないと、各分野の大家を除き教授であり続 ... もっと読む

霊長類図鑑 サルを知ることはヒトを知ること 公益財団法人 日本モンキーセンター編2019年 乱婚制のマントヒヒが形成する集団形態に驚いた。この種は、どうやって、近親交配、近親相姦による有害ホモ接合増加という集団全体の遺伝的劣化を防いでいるのかが、チンパンジー【 ... もっと読む

宇宙論と神池内 了集英社新書2014年p25中国の古代文献によれば、宇宙の宇は空間を意味し宙は時間を意味する。ほぼ読んではいない、何故ならp25の記述で呆れたからである。神との関連の全ての記述が、まさしく、間違いなく、宙に浮いている。地についていないことは間違いない ... もっと読む

意味がわかる統計学石井 俊全ベレ出版2024年 いわゆるサイエンスライターの方によるタイトルどおり、極めて分かりやすい統計解説書である。そこで、本書で書かれている内容例を元に、自分で書いてみた。ミッドウェー海戦前、山本長官臨席のもと図上演習が行われ、空母への艦 ... もっと読む

美しすぎる数の世界清水 健一講談社ブルーバックス2017年主として素数に関する予想や定理に関する分かりやすい著作。ウェブ上では、正確な内容である反面、簡単なリーマン予想すらわざと難しく書いている。p26ゴールドバッハの予想4以上の偶数は2つの素数の和である。証明の ... もっと読む

脳と心のしくみ池谷 裕二 監修新星出版社2016年今まで読んだ脳と精神疾患・脳神経変性疾患に関連する著作の中で、私には断トツで印象的であった。文章に書かれている内容は類書と大差がない。しかし、きわめて豊富なカラーイラストにより同じ内容でも受ける印象がまるで異な ... もっと読む

偉大なる失敗 マリオ・リヴィオ千葉 敏生 訳 早川書房 2015年 元々は宇宙物理学者であったようだが、事実上はいわゆるサイエンスライターによる「DNAの3重らせん構造=ポーリング」「宇宙定数=アインシュタイン」「静的宇宙=ホイル」等々の例であるが、何故、優れた頭 ... もっと読む

新 脳の探検 下脳から「心」と「行動」を見るフロイド・E・ブルーム 中村克樹、久保田競 監訳 講談社現代新書2004年私の知る限りにおいて、韓国人はヒトの精神に関する遺伝子に大量の韓国人固有の遺伝子変異を有している。なかんずく、精神疾患の「皇帝」とも言うべき統 ... もっと読む

歴史は化学が動かした人類史を大きく変えた12の素材斎藤 勝裕斎は旧字体。出版社は困った?明日香出版2024年 理由はしらないが、200冊以上の著作がある元大学教授殿の著作である。研究などは、ほとんどせずに、著作に専念したのであろう。名工大教授であったからして、税金の ... もっと読む

世界を変えた17の方程式イワン・スチュアート 水谷 淳 訳 ソフトバンク クリエイティブ2012年数学者による科学読み物。16式の解説は、明らかにおかしい。原因→結果→原因→結果がt回繰り返される=tを時間変化と見做しうる=気象計算等々原因結果の繰り返しに使用で ... もっと読む

統計のオモテとウラ神林 博史大修館書店2023年 文学部出身の方による平易な特徴のある概説書。グラフ生成したことのある者であれば誰でも知っているとおりグラフの縦軸で傾向を消すことは出来るが、3次元グラフについて初めて知った p83  標準偏差は金融商品のリスクを示 ... もっと読む

天才の光と影 ノーベル賞受賞者23人の狂気 高橋昌一郎PHP2024年通常は、ノーベル賞受賞者の業績=光に焦点を当てるのに対して、汚点に焦点を合わせた出色の書籍であり、多分よく売れるであろう。PHPという私には駄本ばかり出している出版社にしては珍しい。著者は科学哲学 ... もっと読む

ゼロからわかる人工知能 完全版ついに始まったAI時代社会や暮らしは急速に変化する NEWTON 別冊NEWTON 編集部2022年 AIの実際のコード例の極く一部が画像化されている。DNAが日本人ではないソフトバンクグループの総帥は、AIがヒトの脳を超えると信仰しているようである ... もっと読む

見えない宇宙の正体ダークマターの謎に迫る鈴木 洋一郎講談社ブルーバックス2020年 第一線の研究者であった方による極めて分かりやすい暗黒物質に関する解説であり、ダークマターの存在が、極めて簡単な式から確実であることがよくわかる。ダークエネルギーは恐らくは宇宙の ... もっと読む

文系のための人工知能の教科書福馬 智生 加藤浩一2020年普通は知られていないことであるが、AIという言葉が一般化していない時代でも、日本語の文章自動作成ソフトが記憶では20年前=2005年頃には既に一般に入手できた。性能は極めて悪く意味不明な言葉の羅列であったが、2 ... もっと読む

波の科学おもしろサイエンスシリーズ音波・地震波・水面波・電磁波谷村 康行日刊工業新聞社2012年 著者の方は北海道教育大学を出られている、私がこれまで読んだ波動に関する一般向け概説書の中で断トツに優れた著作であり、教育大学出であることが大きく影響しているように ... もっと読む

光と電磁気ファラデーとマックスウェルが考えたこと電場とは何か?地場とは何か小山慶太講談社ブルーバックス2016年マックスウェルが48歳で亡くなったことを知らなかった。科学史家による解説であるが、科学読み物としてはよくできているマックスウェルが14歳の時に書いた論 ... もっと読む

科学の発見 スティーブン ワインバーク赤根 洋子 訳文藝春秋2016年 ワインバーク・サラムの電弱理論で有名な著者が科学史を講義していたとは知らなかった。何故、西欧でのみ、自然科学が生まれ、民主主義社会が形成されたのか?答えは、恐らくは、IQ分布の分散値にあるだろ ... もっと読む

人体で働く細胞の全てニュートン別冊生殖から死まで、細胞の役割を徹底解説2024年理由を見出しがたいが、小学生レベルの漢字まで全てルビを付している。そのための非常に読みづらくなってしまっており、カラー画像のみ見て文章はほとんど読んではいない。一体全体、ニュート ... もっと読む

アメリカNIHの生命科学戦略全世界の研究の方向を左右する頭脳集団の素顔掛札 堅講談社ブルーバックス2004年①アメリカのの公的研究機関と言えば、FDA=アメリカ食品医薬品局、コロナ禍の際には連日のように新聞報道されたCDS=アメリカ疾病予防管理センター、そしてこの書で ... もっと読む

不可能を証明する現代数学の挑戦瀬山 士郎青土社2010年現代数学は細かく専門分野に分かれている。発見された内容が何に使えるのか?私の知っている例は、①線形代数ではグーグルのページランクと呼ばれる順位決定アルゴリズム。実際には、ペロン・フロベニウスの定理そのも ... もっと読む

数学大図鑑Newton 大図鑑シリーズ再度、図書館から借りた。内容を画像化する手法に優れている。画像内容を検討せよ。偏差値を気にしている中学生の世の中のお母さん連中は、偏差値が、シグマ値を10倍して50足したものであることを何パーセントが理解しているのであろうか?シ ... もっと読む

面白くて眠れなくなる数学桜井 進PHP研究所2015年タイトル通りであり、非常に面白い。特に、巡回セールスマン問題は現実にも適用できる問題であり、未解決であることにむしろ驚いたp29 巡回セールスマン問題グーグルAIより巡回セールスマン問題(Traveling Salesman Probl ... もっと読む

ペンローズの幾何学対称性から黄金比、アインシュタイン・タイルまで谷岡 一郎荒木 義明講談社ブルーバックス2024年本書で言うアインシュタイン・タイルとは、物理学者のアルバート・アインシュタインとは全く無関係である。p141974年にはなんと2種類の図形だけで可能なこ ... もっと読む

錯視図鑑~脳が騙される錯覚の世界~杉原 厚吉誠文堂新光社2012年工学系研究者による錯視をまとめたもので興味深い。しかし、私の知能では錯視のパターンを見つけることは出来なかった。著者によれば、ヒトは錯視を防ぐことは出来ないそうであるが、錯視のメカニズムについ ... もっと読む

エントロピーをめぐる冒険初心者のために統計熱力学鈴木 炎講談社ブルーバックス2014年著者の方は、エネルギーという表現が一般にも理解され頻繁に使われているにもかかわらず、エントロピーという言葉が何故理解されていないのかを嘆いているように思えた。どういうわけか ... もっと読む

虚数はなぜ人を惑わせるのか竹内 薫朝日新書2019年サイエンスライターとして非常に有名な竹内氏の著作であり、多分これで同氏の著作は、この読書メモ開始以前を含めると5冊目ぐらいであろう。複素数 x+iyx+iy の演算は,行列 (x−yyx)(xy​−yx​) における演算と対応。 ... もっと読む

脳研究の最前線 下 脳の疾患と数理理化学研究所 脳科学総合研究センター講談社ブルーバックス2007年17年前であるために、統合失調症のグルタミン酸仮説は既に消失していると思われる。(少なくとも私は知らない)一方、ドーパミン仮説は、仮説というよりも事実そのもので ... もっと読む

人類と気候の10万年史過去に何が起きたのか、これから何が起きるのか中川 毅講談社ブルーバックス2017年古気候学の第一線研究者による著作であるが、氷河時代にごく短期間で気温が一気に上昇したことがあることを知り驚いた。p47温暖化の速度は極めて速く、場所によってはグ ... もっと読む

宇宙が見える数学結び目と高次元ーートポロジー入門小笠 英志講談社ブルーバックス2024年不思議な経歴が書かれており、大学教員とあるもののどこの大学かは書かれていない。内容の文章はほとんど読まずに、書かれている図形だけを眺めた。驚いたのは、n次元という場合に、座 ... もっと読む

タンパク質とからだ基礎から病気の予防・治療まで平野 久中公新書2017年よくできた解説書であり、参考文献を見ずに、頭の中の知識だけで書かれたという印象を受けた。凄ーの一言であるが、どこかに英語の類似書籍があるかもな。?FDA論文を読んで内容を理解できる者以外の日 ... もっと読む

ホーキング未来を語るスティーヴン・ホーキング佐藤勝彦 訳 この読書メモを始める前からホーキングの著作はいくつも読んでいるが最も面白くない著作である。なにしろ、宇宙物理学から量子力学のシュレーディンガー式どころか、果ては、遺伝学の一部にまで言及しており、あま ... もっと読む

面白くて眠れなくなる脳科学毛内 拡PHP研究所2022年p122の記述が極めて印象的であった。ゼロ歳から10~12歳頃までのシナプス刈込が正常に行われなかった場合には、自閉症スペクトラム障害群(ASD)・ADHDなどの発達障害の根本原因のようである。精神疾患の王様と言える統合 ... もっと読む

はじめての解析学微分・積分から量子力学まで講談社ブルーバックス2018年タイトル通りであり、アルキメデスからシュレーディンガー式にまでに至るまでコンパクトにまとめてある。興味がある1カ所のみメモしておくが、忘れっぽいのには驚く。前にも同じようなメモした気がする ... もっと読む

Think Bayesプログラマーのためのベイズ統計入門Allen B. Downey2014年この書籍には、ベイズ統計用のコードが書かれており、コードの内容自体がこの書籍の本来の意味がある点であるが全て省略した。ベイズ統計に関して、実用的な事例を知ることが目的であったが、実用事例は ... もっと読む

脳研究の最前線 上理化学研究所 脳科学総合研究センター講談社ブルーバックス2007年理研による2007年時点での脳研究最新研究状況のまとめの上巻。10年以上前の出版であり、かなり古いかもしれない?。2014年のFDA論文付属資料で抽出された朝鮮人固有の遺伝子変異が生じてい ... もっと読む

今日から使える量子力学岸野 正剛講談社サイエンティフィック2006年p71一次元の時間に依存しないシュレーディンガー式を掲げた後、深さが有限・無限を問わずに、井戸型ポテンシャルの説明として、最終的に一般解を掲げB=±A解として、B=A の場合とB=-Aの場合B=Aの時 ... もっと読む

量子力学がわかる逐一数式の意味が解説され、思考の道筋が理解できる入門書伊藤正人技術評論社2010年表紙サブタイトルは完全に正しく、数式を明記した非常にわかりやすい入門書である。推定ではあるが、量子力学は、理解するのではなく、使いこなせるようになることこそが最 ... もっと読む

絵でわかるクオーク二宮正夫講談社2014年 トップクラスの研究者による著作。以前から、「自発的対称性の破れ」という言葉だけを知っていたが、その意味は、理解不能で、ちんぷんかんであった。1.parityは、3次元空間なら、単純に各座標をマイナスへ変換するだけの意味=定義2 ... もっと読む

脳のしくみ事典高木繁治技術評論社2017年朝鮮人DNA中、朝鮮人固有の遺伝子変異が生じている遺伝子(SNV-1)の圧倒的大部分は、長時間かけて調べた結果として、統合失調症などの精神疾患・ヒトの認知機能・ヒトの知能 などの「ヒトの精神」に関連する遺伝子であった、また、NCB ... もっと読む

数の発明私たちは数を作り、数に作られたケレイブ・エヴェレットみすず書房2021年マイアミ大学人類学部教授の著作。宣教師から文化人類学者に転じた父とともに幼少期にアマゾン密林地帯に住む孤立集落に住んだ経験を有する者である文化人類学者が扱うには難しすぎたテーマで ... もっと読む

物質の全ては光フランク・ウィルチェック早川書房2009年1951年生まれ、23歳でプリンストン大で博士号取得し、53歳で2004年にノーベル物理学賞を受賞した天才の著作である。今まで読んだ中でピカイチの内容であった。科学ライターの著作とはまるで異なる。p34電子と陽電子( ... もっと読む

神経とシナプスの科学現代脳研究の源流講談社ブルーバックス2015年 FDA論文が抽出した韓国人固有の遺伝子変異リストSNV-1について300以上をめどに調べ、脳のシナプスへ影響するとされる遺伝子を抽出するとPDE4DIP(SNV-1=1374), PTPRD(SNV-1=1084)の二つがある。シナプスとの ... もっと読む

時間大図鑑ニュートン編集部 ... もっと読む

マンガ脳科学入門アングス・ゲラトゥリ講談社ブルーバックス2001年p160超越の感覚運動神経性のてんかんを持つ人や幻覚発現剤の常用者たちは、何度も、すべてのものと自分とが一体化した至高体験をしています。この人たちには、充実、勝利、高揚というような「喜びの感情」が ... もっと読む

不可能を証明する現代数学の挑戦瀬山 士郎青土社2010年 30年ほど前、ゲーデルの不完全性定理の原論文の日本語訳と解説が掲載されている書籍を購入した。今も本棚のどこかに眠っている。不完全性定理の原論文では、最初に延々と定義が続いている。ゲーデルの不完全性定理そ ... もっと読む

二重らせんDNAの構造を発見した科学者の記録講談社ブルーバックス2012年興味深い内容であった。ワトソンがDNAらせん構造を発見したのち、2014年にアメリカ食品医薬品局が朝鮮人DNAの特殊性を発見している。前者は世界中の多くの人々の知識となり、後者はほぼ全く知 ... もっと読む

タンパク質の一生ーー生命活動の舞台裏永田 和宏岩波新書2008年タンパク質に関する優れた入門書である。しかし、この書籍でもヒトの体の細胞数は60兆個としている。書籍発売後に約37兆個と推定した論文がネイチャーに出た。それ以外は、変な点はない。というよりも、見つけ ... もっと読む

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