大学生物学の教科書 第4巻 進化生物学

D・サダヴァ 他
石崎 泰樹 斎藤成也 監訳

講談社ブルーバックス
2014年

李氏朝鮮時代の奴婢制=奴隷制は、両班が圧倒的に多くの子孫を残したという意味では、明らかに非任意交配である。中国史、日本史との決定的な差である。しかも、朝鮮半島の奴隷制は、高麗時代から始まっており、ほぼ1000年間にもわたって継続して維持され続けてきた。従って、朝鮮人遺伝子プールに大きな影響を及ぼしていることは間違い。加えて、朝鮮半島独特の奴隷制は、意図せざる近親相姦を増大させることも確実である。韓国人には分析は無理であろうからして、誰かが奴隷制による現代朝鮮人への遺伝的影響を分析するべきである。

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①この点に関して、グーグルAIに朝鮮語で問いかけた朝鮮語の回答は以下のとおり。

朝鮮時代の両班が所有した奴婢の数は、両班の経済力と時代的状況によって大きな差がありました。「平均的に何人」と断定するのは難しいですが、知られている記録を通じておおよその規模を知ることができます。 両班の奴婢所有規模 小規模両班:奴婢を保有する両班のうち約55%は1~2名程度の少数の奴婢を所有していました。

全体の86%が5名以下の奴婢を持つほど、大多数の両班の奴婢所有規模は大きくありませんでした。 高位官僚:高位にあった両班たちははるかに多くの奴婢を所有しました。
朝鮮前期:10名余りから300名以上を所有する事例もありました。
朝鮮中期(1663年漢城府記録):微官末職(低い官職)の両班官僚も平均100名の奴婢を所有したという記録があります。
最高所有者:弘文館副提学であった李孟賢は、1494年に奴婢757名を子孫に相続した記録が残っています。

しかし、上記のAI回答は、バ韓国人の幾つかの論文が出典であり、両班をどのように定義するのかで、全く異なる。両班の財産は所有する土地と奴隷であり、正規の両班とは官吏であった者の3代あとの子孫までである。この他の自称両班の場合には除外すべきと思われる。郷班・土班は、両班とみなすべきではなく、当然、奴婢もごく少数かゼロであったと思われる。

②下記論文によれば、
Changes in informal society and slavery during the Chosun-Era in Korea 
次のデータを示している。慶尚道のある両班家の長期記録である。

1672年から1801年まで
最高値 159人、最低値 55人、平均でも、確実に 100人を超える。明らかなハズレ値を除く。

これから、奴婢女性平均値約50人。奴婢女性に子供を産ませることは、自己の財産の増大につながるため、美醜を問わず両班はセックスに励んだと思われるため、大雑把に見て、正規の両班男性1名
は、1世代で少なくとも約20人程度の子を算出した可能性が高い。

これを12世代から15世代も繰り返した結果として、朝鮮人遺伝子プールには、次のような朝鮮人独特の精神的形質が広まった可能性が高い。よく、当たっている!

P182 伊藤博文もほれ込んだ不世出の逸材、梁啓超【梁啓超は中国人です】の意見は次のとおりである。 「冗談を好む、感情の起伏激しくよく怒る、形式を好む、世辞好き、内紛と派閥抗争、厚顔無恥で陰険、安逸をむさぼる」 「空論を好み、終日政談にふけり、将来のことはほとんど考えない」

P183 近代朝鮮文学の父、李光珠【李光珠は朝鮮人です】の分析である 「虚言、詐欺、相互不信、美辞麗句、空理空論、阿諛迎合、面従腹背、大勢順応、無知、悪口、卑屈、臆病、無決断、反社会的利己心」

問題は、1世代約20人の両班の子にどの程度、意図せざる近親相姦の子がいたのかであるが、再度詳細検討をすること。

p25
自然淘汰
進化メカニズムの重要な一つ
これに加えて、遺伝子交流、遺伝的浮動、及び非任意交配という3種類の過程が、長い時間にわたる集団の遺伝的構成に影響する。

p27
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p34
【小見出し】
非任意交配は遺伝子頻度あるいは対立遺伝子頻度を変化させうる。

【コクホウジャクという異様に長い尾っぽをもつ鳥について、性選択の結果として、
尾が長くなった=その形質を決定する遺伝子頻度が高まった旨。性選択は、ランダムではない為非任意交配の典型例とされている。しかし、私が知りたい非任意交配、例えばセイウチのハーレムによる遺伝的効果については記述してはいない。】

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p51
安定化淘汰の生じる例は、人間の出生時体重である。
この淘汰によって、集団の形質の平均値はこの極の方向に移動する。

【平均的形質をもつ個体が生存に適している場合である。負の自然淘汰とも言えるものの、両者は同じではない。この書では書いてはいないが、コクホウジャクという尾の長い鳥も、恐らくは、現在では安定化淘汰状態であり、尾の長さ の分散値は小さくなっているであろう。形質数値の正規分布の分散値のマイナス変化があれば、安定化淘汰と言える。】

方向性淘汰

【下のタイプの牛が、捕食者から子を守るのに有利だから角が長くなる正の自然淘汰が生じたとしている。
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p53
分断淘汰
アカクロタネワリキンパラのくちばしの大きさは、驚嘆すべき二峰性の分布を示している。

【正の自然選択の極めて特殊な例であり、他の例は無いのではなかろうか?】
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p56
サイレント置換あるいは同義置換として知られている。 
アミノ酸配列を変化させる塩基置換はミスセンス置換あるいは非同義置換と呼ぶ。 
非同義置換のなかには淘汰上中立あるいはほとんど中立なものがある。

p57
同義置換の進化速度は、ほとんどのタンパク質コード遺伝子において非同義置換の進化速度よりもずっと高い。

p58
木村資生
中立進化論
中立突然変異の固定速度は中立突然変異率 μにのみ依存し、集団の大きさとは無関係である。

p60
正の淘汰と純化淘汰はゲノム中から検出できる。
・あるコドンにおいて、同義置換と非同義置換の速度がほとんど同じである。(速度の比が1に近い)ならば、それに対応するアミノ酸残基は中立的に変化している可能性が高い。
・あるコドンにおいて非同義置換の速度が同義置換の速度よりも高かったら、正の自然淘汰が作用するアミノ酸の変化に影響している可能性が高い。
・あるコドンにおいて同義置換の速度が非同義置換の速度よりも高かったら、純化淘汰に対応するアミノ酸の変化に影響している可能性がたか。

p69
驚かされるのは、肺魚、サンショウウオの一種、ユリが人間の40名倍ものDNAを有することだ。

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