ヒトの社会の起源は動物たちが知っている
「利他心」の進化論
エドワード・O・ウィルソン
小林 由香利 訳
NHK出版
2020年
「利他心」の進化論
エドワード・O・ウィルソン
小林 由香利 訳
NHK出版
2020年
著者は世界的なアリ研究の権威であり、この書が何と、35冊めの著作だそうである。
英語原題は、Genesis=創世記 であり、副題はThe deep origin of societies。アリとヒトは、あまりにも生物種としてかけ離れているので、無理がありすぎである、としか言いようがない。言い換えれば、著者はアリの遺伝子分析には詳しくとも、ヒトのDNA分析には詳しくない。
英語原題は、Genesis=創世記 であり、副題はThe deep origin of societies。アリとヒトは、あまりにも生物種としてかけ離れているので、無理がありすぎである、としか言いようがない。言い換えれば、著者はアリの遺伝子分析には詳しくとも、ヒトのDNA分析には詳しくない。
p97
集団選択説によれば集団内の一部のメンバーが自身の寿命や繁殖の成功、あるいはその両方を犠牲にすれば、集団が競合する他の集団より優位にたてる場合、
変異と選択によって利他主義の遺伝子が集団内に広まる。
メンバー間の近縁度の高さは、
その原動力にはならない。たいていは利他主義が広がった結果、近縁度が高まるのであって、その逆ではないのだ。
集団遺伝学の各種モデルは、ある集団内で利他主義の遺伝子をもつ個体の数が平均的であれば、それだけで、メンバー同士が近縁かどうかに関係なく、その集団全体の個体数が増加することを示している。
利他主義が広がった結果= 利他行動を促す集団内の遺伝子頻度の増加である。そのような、遺伝子頻度増加の結果として、集団内の血縁係数が上昇すると考えがちであるが、?。後半は、平均的が意味不明である。アリの染色体数と遺伝子数は、アリの種によって異なる。ヒアリは、16✖️2、ハキリアリは、11✖️2。従って、両者の交雑はあり得ない。アリの場合には、集団選択=群選択というよりも、むしろ、外見がほぼ似ているものの、実際には異なる種同士の間の争いである。
p98
二つめの謎
利他主義に基づく分業を特徴とする真社会性は、進化上なぜごく稀にしか発生しないのか、という謎だ。
当然だか、著者はこの謎の答えは書いていない。
p109
集団内では利己的な個体が利他的な個体に勝つが、集団間では利他的な集団が利己的な集団に勝つ。
p124
【ハミルトン則について】
数学者と数学的訓練を受けた進化生物学者は、HRG【= ハミルトン則】の科学的な正しさや有益さを完全に否定するようになっている。
AIで調べてると、一部にはそのようは見解もあるようだが、否定するのではなく、不要であるとしているに過ぎない。大層なタイトルの割には???という印象しかない。
集団選択説によれば集団内の一部のメンバーが自身の寿命や繁殖の成功、あるいはその両方を犠牲にすれば、集団が競合する他の集団より優位にたてる場合、
変異と選択によって利他主義の遺伝子が集団内に広まる。
メンバー間の近縁度の高さは、
その原動力にはならない。たいていは利他主義が広がった結果、近縁度が高まるのであって、その逆ではないのだ。
集団遺伝学の各種モデルは、ある集団内で利他主義の遺伝子をもつ個体の数が平均的であれば、それだけで、メンバー同士が近縁かどうかに関係なく、その集団全体の個体数が増加することを示している。
利他主義が広がった結果= 利他行動を促す集団内の遺伝子頻度の増加である。そのような、遺伝子頻度増加の結果として、集団内の血縁係数が上昇すると考えがちであるが、?。後半は、平均的が意味不明である。アリの染色体数と遺伝子数は、アリの種によって異なる。ヒアリは、16✖️2、ハキリアリは、11✖️2。従って、両者の交雑はあり得ない。アリの場合には、集団選択=群選択というよりも、むしろ、外見がほぼ似ているものの、実際には異なる種同士の間の争いである。
p98
二つめの謎
利他主義に基づく分業を特徴とする真社会性は、進化上なぜごく稀にしか発生しないのか、という謎だ。
当然だか、著者はこの謎の答えは書いていない。
p109
集団内では利己的な個体が利他的な個体に勝つが、集団間では利他的な集団が利己的な集団に勝つ。
p124
【ハミルトン則について】
数学者と数学的訓練を受けた進化生物学者は、HRG【= ハミルトン則】の科学的な正しさや有益さを完全に否定するようになっている。
AIで調べてると、一部にはそのようは見解もあるようだが、否定するのではなく、不要であるとしているに過ぎない。大層なタイトルの割には???という印象しかない。
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