日本人無宗教説
その歴史から見えるもの

藤原 聖子 編著
筑摩書房
2023年

宗教学者の数だけ宗教の定義があると揶揄される場合が多い。日本人は無宗教という場合にも当てはまり、中国・朝鮮に強く見られる祖先崇拝を宗教と扱うのかどうかで、大きく分かれてくる、しかし、連中の場合には、祖先崇拝とは単に現世利益追求に過ぎない場合が多い。
日本でも、祖先崇拝は、中国・朝鮮ほど強くないものの、阪神・淡路大震災、東日本大震災を経験した者には、「ご先祖が私を守ってくれた」と少しは思う者も少なくはない。比較宗教学を専門とする編著者は、新聞記事データベースから、日本人無宗教説を調べるという手法を思いついた。しかし、宗教を定義しておかないと、無宗教かどうかは判定できないが、この書ではその点をにげている。
要するに、私は無宗教だ!と言えば、「ご先祖様が私を守ってくれた」と考えたことがある日本人でも無宗教者なのである。

p10
「日本人は無宗教だ」と言ったのはどこの誰なのかについてはご存知だろうか。実はこの問いは、宗教研究の専門家の間でも話題に上ったことがなかった。

p13
本書は「日本人は本当に無宗教かどうか」については判断を保留する。

p19
日本人無宗教説を最初に述べたのは誰か。
幕末〜明治初期の訪日欧米人たちによる日本人への観察を画期と考えてよい。

p101
Nippon Times掲載
1947年
東京大学の学生
結果は、儒教6人、神道8人、キリスト教60、仏教300人、無神論者(atheists)1500人、宗教を持たない者3000人というものだった。

無宗教かどうかは？宗教定義ではなく、単なる自己認識の問題に過ぎないという私の見解からすれば、日本人は明確に無宗教である。

P169
1980年代
朝日新聞
全国調査

悪いことをすればバチが当たると思いまさか？
バチが当たる 72%
そうは思わない 22%
答えない 6%

この結果は私には衝撃的であった。バチが当たると思う日本人が最低でも80%ではなかろうか？と思われるものの、データはデータである。しかし、現時点では、日本と日本人の明確な敵であり、言い換えれば編集幹部は確実に在日又は遺伝的には朝鮮人である朝鮮系新聞社と言い切れる朝日新聞だからして、全国調査に最低でも5%程度の朝鮮人、言い換えれば、通常の5倍の比率の朝鮮人が含まれると仮定すれば、バチが当たると思う日本人は80%近くになり、私の予想と合致する。

わが体験的コリア論 西岡　力
ｐ28
平成3年（1991）朝日新聞がウソの証言を前面に押し出して
慰安婦キャンペーンを始めた
ｐ29
20年以上経った平成26年（2014）朝日新聞は慰安婦問題に関する誤報を認めて謝罪した

在日論の嘘 浅川晃広
p128
在日朝鮮人に絶大な影響力を持つ朝日

p179
この超歴史的な祖先崇拝としての<独自宗教説>は、しかしながら、アミニズムとしてのそれにまもなくとってかわられることになった。
哲学者・梅原猛である。

p181
<日本人は、無宗教ではなく、キリスト教のような宗教とは対照的なアミニズムという伝統をもつ>という説が広がっていく。