シャティーラの記憶
パレスチナ難民キャンプの70年
川上 泰徳
岩波書店
2019年
p3
私は2015年から18年までの4年間に毎年1ヶ月から2ヶ月、延べ6ヶ月間、ベイルートに滞在し、シャテイーラキャンプに足を運んだ。
p18【イスラエル建国前の状態のパレスチナ人の高齢者(当時11歳)の証言】
戦争の前は、私達とユダヤ人の間には問題はなかった。
全ての問題は、英国が撤退した後にお互いに安全を保てなくなったために起こった。
証言内容は年齢からして信憑性に欠けるものの、p34で別の当時10歳の女性が完全に同趣旨の証言をしている。
p33
パレスチナ人が大挙して離散した理由の一つが、ユダヤ人部隊と創設されたばかりのイスラエル軍によって各地で行われた虐殺であった。
さすが👍に、ユダヤ人は宣伝が上手いと皮肉りたくなる。以降、証言は詳細に書かれているものの、目ぼしい内容はない。
ついでに、ペリシテ人他イスラエル近辺諸民族に関する旧約聖書の過去のメモをまとめてコピペしておく。
ユダヤを知る事典
滝川 義人
ｐ28
完膚なきまでに叩き潰されたユダヤ人は、信仰の象徴である神殿を破壊され、政治的独立を失い、追放の身となった ユダヤ人を撃破したローマはこの地をペリシテ人の名に由来するフィリスチン（パレスチナ）と呼び変えた
現在のパレスチナは、ローマ人が命名したそうである。
申命記 鈴木佳秀 訳
ｐ281 あなたよりも数が多く、力も強い、ヘト人、ギルガシ人、アモリ人、カナン人、ぺリジ人、ヒビ人、イェブス人の七つの国民を追い払い、あなたの神ヤヘバが彼らをあなたの前に渡し、あなたが彼らを討つ時、あなたは彼らを必ず聖絶し尽さなければならない。あなたは彼らと契約を結んではならない。あなたは彼らに情をかけてはならない。あなたはあなたの娘をその息子に嫁がせてはならない。また、あなたはその娘をあなたの息子の嫁に娶ってはならない。
この7つの民族とは契約即ち和平条約どころか混血も禁止している。現在の諸民族との関係をイスラエルではラビがどのように捉えているのかは、不明である。しかし、遺伝的には、これらの諸民族の子孫がパレスチナ人であることは、旧約聖書でも聖絶完了したと書いてはいないようなので、自明であると誰でも思うであろう。証言にもあったが、イスラエル建国前は敵対関係には無かったが、混血は全くしていなかった様子である。
決定的に重要であり、ラビの見解が、これら7民族の子孫がパレスチナ人だとする場合には(=遺伝的には完全に正しい)、本書で言うイスラエルとPLOのオスロ合意そのものが、ユダヤ人にとっては、士師記のようにユダヤ人の神との明確な契約の違反となり、ハマスのイスラエル攻撃と人質は神が契約違反をしたイスラエル人に下した厳罰又は神からの試練だということになってしまう。
ｐ355 あなたはエドム人を忌避してはならない。彼はあなたの兄弟だからである。 あなたはエジプト人を忌避してはならない。あなたはその地では寄留者であったからである。彼らに生まれた子らは、三代目にヤヘバの集会に加わることができる。
グーグルAIは、現在のユダヤ人に含まれると返してくる。
イザヤ書
ｐ77 19－1
エジプトへの審判
彼らは近き近親同士、隣人同士
だからこそ、イスラエルはエジプトと和平条約を締結し、今日まで有効に機能している。宗教上=系図上は！
士師記
ｐ113
イスラエルが堕落した原因と神からの試練
イスラエルの子らはカナン人、ヘト人、アモリ人、ぺリジ人、ヒビ人、イェブス人の（領域）内に住み、彼らの娘を妻に迎え、また自分たちの娘を彼らの息子の嫁がせ、彼らの神々に仕えた
ギルガシ人だけ抜けているが、旧約聖書によれば、イスラエル人によって聖絶=全滅させられたそうである。グーグルAIの答えである。
サムエル記
p25
ペリシテ人は、闘い、イスラエル人は打ち負かされて
神の箱、ペリシテ人の地に災いをもたらす
ペリシテ人は神の箱を 奪って
ペリシテ人、神の箱をイスラエルに送り返す
ダビデ、ヘブロンで王となる
5章
ｐ183
ダビデ、イスラエルとユダの王となる
8章
ｐ196
ダビデはペリシテ人を討ってこれを屈服させた
現在のイスラエルで、ペリシテ人=パレスチナ人と見做すのが、一般的かどうかは調べていない。しかし、地理的には合致しているため、イスラエルにおけるラビによる旧約聖書解釈では、研究者を除いて、ペリシテ人=パレスチナ人と盲信されている可能性もある。普通のイスラエル人に聞かないと、わからないであろう。しかし、そうなると、現在のカッツ国防大臣や参謀総長はダビデ王気取り=英雄気取りの可能性がある。
私が読んだ旧約聖書訳本では、ペリシテ人は元々海洋民族であったが、現在のガサ地区に定住したと解説していた。グーグルAIは、現在のパレスチナ人とは関係ないと返してくる。
パレスチナ難民キャンプの70年
川上 泰徳
岩波書店
2019年
元朝日新聞、中東アフリカ総局長で、現在ではフリージャーナリストである著者によるシャティーラというレバノンのベイルート近郊のパレスチナ難民キャンプにおける4年間にも及ぶインタビューを、そのまま重要箇所をテープ起こし、して書かれた証言集である。しかし、私には重要な証言は少ないように感じられた。
p3
私は2015年から18年までの4年間に毎年1ヶ月から2ヶ月、延べ6ヶ月間、ベイルートに滞在し、シャテイーラキャンプに足を運んだ。
p18【イスラエル建国前の状態のパレスチナ人の高齢者(当時11歳)の証言】
戦争の前は、私達とユダヤ人の間には問題はなかった。
全ての問題は、英国が撤退した後にお互いに安全を保てなくなったために起こった。
証言内容は年齢からして信憑性に欠けるものの、p34で別の当時10歳の女性が完全に同趣旨の証言をしている。
p33
パレスチナ人が大挙して離散した理由の一つが、ユダヤ人部隊と創設されたばかりのイスラエル軍によって各地で行われた虐殺であった。
さすが👍に、ユダヤ人は宣伝が上手いと皮肉りたくなる。以降、証言は詳細に書かれているものの、目ぼしい内容はない。
ついでに、ペリシテ人他イスラエル近辺諸民族に関する旧約聖書の過去のメモをまとめてコピペしておく。
ユダヤを知る事典
滝川 義人
ｐ28
完膚なきまでに叩き潰されたユダヤ人は、信仰の象徴である神殿を破壊され、政治的独立を失い、追放の身となった ユダヤ人を撃破したローマはこの地をペリシテ人の名に由来するフィリスチン（パレスチナ）と呼び変えた
現在のパレスチナは、ローマ人が命名したそうである。
申命記 鈴木佳秀 訳
ｐ281 あなたよりも数が多く、力も強い、ヘト人、ギルガシ人、アモリ人、カナン人、ぺリジ人、ヒビ人、イェブス人の七つの国民を追い払い、あなたの神ヤヘバが彼らをあなたの前に渡し、あなたが彼らを討つ時、あなたは彼らを必ず聖絶し尽さなければならない。あなたは彼らと契約を結んではならない。あなたは彼らに情をかけてはならない。あなたはあなたの娘をその息子に嫁がせてはならない。また、あなたはその娘をあなたの息子の嫁に娶ってはならない。
この7つの民族とは契約即ち和平条約どころか混血も禁止している。現在の諸民族との関係をイスラエルではラビがどのように捉えているのかは、不明である。しかし、遺伝的には、これらの諸民族の子孫がパレスチナ人であることは、旧約聖書でも聖絶完了したと書いてはいないようなので、自明であると誰でも思うであろう。証言にもあったが、イスラエル建国前は敵対関係には無かったが、混血は全くしていなかった様子である。
決定的に重要であり、ラビの見解が、これら7民族の子孫がパレスチナ人だとする場合には(=遺伝的には完全に正しい)、本書で言うイスラエルとPLOのオスロ合意そのものが、ユダヤ人にとっては、士師記のようにユダヤ人の神との明確な契約の違反となり、ハマスのイスラエル攻撃と人質は神が契約違反をしたイスラエル人に下した厳罰又は神からの試練だということになってしまう。
ｐ355 あなたはエドム人を忌避してはならない。彼はあなたの兄弟だからである。 あなたはエジプト人を忌避してはならない。あなたはその地では寄留者であったからである。彼らに生まれた子らは、三代目にヤヘバの集会に加わることができる。
グーグルAIは、現在のユダヤ人に含まれると返してくる。
イザヤ書
ｐ77 19－1
エジプトへの審判
彼らは近き近親同士、隣人同士
だからこそ、イスラエルはエジプトと和平条約を締結し、今日まで有効に機能している。宗教上=系図上は！
士師記
ｐ113
イスラエルが堕落した原因と神からの試練
イスラエルの子らはカナン人、ヘト人、アモリ人、ぺリジ人、ヒビ人、イェブス人の（領域）内に住み、彼らの娘を妻に迎え、また自分たちの娘を彼らの息子の嫁がせ、彼らの神々に仕えた
ギルガシ人だけ抜けているが、旧約聖書によれば、イスラエル人によって聖絶=全滅させられたそうである。グーグルAIの答えである。
サムエル記
p25
ペリシテ人は、闘い、イスラエル人は打ち負かされて
神の箱、ペリシテ人の地に災いをもたらす
ペリシテ人は神の箱を 奪って
ペリシテ人、神の箱をイスラエルに送り返す
ダビデ、ヘブロンで王となる
5章
ｐ183
ダビデ、イスラエルとユダの王となる
8章
ｐ196
ダビデはペリシテ人を討ってこれを屈服させた
現在のイスラエルで、ペリシテ人=パレスチナ人と見做すのが、一般的かどうかは調べていない。しかし、地理的には合致しているため、イスラエルにおけるラビによる旧約聖書解釈では、研究者を除いて、ペリシテ人=パレスチナ人と盲信されている可能性もある。普通のイスラエル人に聞かないと、わからないであろう。しかし、そうなると、現在のカッツ国防大臣や参謀総長はダビデ王気取り=英雄気取りの可能性がある。
私が読んだ旧約聖書訳本では、ペリシテ人は元々海洋民族であったが、現在のガサ地区に定住したと解説していた。グーグルAIは、現在のパレスチナ人とは関係ないと返してくる。
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