ダーウィンが信じた道
進化論に隠されたメッセージ
エイドリアン・デズモンド、ゼェイムズ・ムーア
矢野 真千子、野下 祥子 訳
NHK出版
2009年

①本書は、ダーウィンが奴隷制に反対する家系に育ち、ダーウィン自身も奴隷制反対論者と強調している内容である。しかし、ダーウィンは人種間のヒエラルキーの存在を明確に認めている。
今日の表現で言えば、ダーウィンは明確な人種差別主義者であった。17世紀には、スペインでインディオをヒトと認めるかどうか?の論争が聖職者間であり、19世紀の奴隷制は、黒人をヒトと認めるかどうか?である。ダーウィンは、当然、両者ともヒトと認めた上で、白人とは明らかに異なるとしている。それどころか、もっと明白に人種間の優劣を認めている。
下は、
Darwin did not hesitate to predict that the “higher” races will, in the course of time, exterminate the “lower” races. ?という私の問いに対するグーグルAIの答えである。

Yes, this statement accurately reflects a passage from Charles Darwin's 1871 work, The Descent of Man, where he expressed views that could be interpreted as a human racial hierarchy and the eventual elimination of "lower" races by "higher" ones, aligning with the prevalent racist and hierarchical ideas of his time. Details from the Source Source: The quote comes from The Descent of Man, published in 1871. Context: In this work, Darwin did not hesitate to include a human racial hierarchy in his model of evolution. Hierarchical Thinking: He viewed some human groups, specifically Europeans, as more evolutionarily advanced than other groups, such as Black people. Racial Struggle: This perspective suggested that some human groups were more "fit for survival" than others. Impact: Darwin's views were influenced by the prevailing scientific and social thought of his era. His work, though also influential in establishing the common descent of humans, contributed to the development of Social Darwinism and fueled the development of biological arguments for racism, according to Sage Journals and evolutionnews.org.

③しかし、今日では人種間のSNPの差よりも、個体間のSNPの差の方がずっと大きいことが数量的に示され、ダーウィンの間違い=人種間のヒエラルキーが明らかとなっている。
④しかし、ハーバードのライヒが明言したように、人種間に明確な差があることも同時に科学的事実であり、同様に、朝鮮人DNAがアメリカ食品医薬品局論文が鋭く指摘したように、ほとんど異常と言ってよいレベルで極めて特異であることも同様に科学的事実である。前者は、ある程度広く知られているが、後者はほぼ全く知らせていない。今日の北朝鮮、韓国における奇妙な現象の根本原因だと思われる。非同義変異比率が他の集団よりも有意に高い集団は、数万人規模の遺伝的に孤立した集団ではあり得ても、大規模集団では、極めて珍しい現象であり、ダーウィンのようにexterminate the “abnormal” races となることは、集団遺伝学からして、当然の帰結である。ただし、20世代以上かかるであろう。下は総連支持の在日コリアンのXへの投稿。頭に来る!
anger

④ダーウィンが言う性選択とは、多くの動物に見られるメスがオスを選ぶという意味である。ヒトの場合には、オスがメスを選ぶ場合もあるが、動物界では圧倒的に逆である。

IMG_2001

IMG_2002
表紙見開きページにダーウィンの家系図がある
ダーウィンは、母方のいとこと結婚している。遺伝学でも、慣習でも、完全なる近親交配である。にも関わらず、ダーウィンの息子達には、一人を除いて影響は見られない。子供の二人は、幼くして亡くなっているが、同時のイギリスの幼児死亡率からみて、近親交配の影響では無いと思われる。ダーウィンは、交差いとこ婚である。平行いとこ婚に比べて、近親交配の影響が少ない可能性がある。しかし、遺伝学上の根拠論文はないと思う。文化人類学者の1950年代のイヌイットのフィールドワークでは人口が非常に少なく、mating chanceの少ない
イヌイットは、交叉いとこ婚を原則としていた。一方、遺伝学では、1Cだけではなく、2Cも近親婚と定義する場合が多い。恐らくは、交叉2Cの場合には、実際には」形質面での問題はほぼないのであろう。?

①ウィリアム・エルムス・ダーウィン(William Elmhirst Darwin):長男で、知的障害のため、ほとんど記録がありません。
②ジョージ・ハワード・ダーウィン(Sir George Howard Darwin):次男で、著名な天文学者・数学者でした。
③フランシス・ダーウィン(Francis Darwin):三男で、植物学者でした。
④レナード・ダーウィン(Leonard Darwin):四男で、イギリスの政治家でした。
⑤チャールズ・ゴールトン・ダーウィン(Charles Galton Darwin):五男で、物理学者でした。


IMG_2003
本書冒頭のダーウィンの手書きメモ画像集から。画像下の記載で著者らの主張は言い尽くされている。1 は確実に人類共通祖先、Aはほぼ確実に黒人、B・C・Dは、インディオ、東洋人、ヨーロッパ人ではなかろうか?手書き文字が判読できないのが悔しい。

p320 
このころ、各人種は原始時代から分離していたと信じる人類多起源論者たちは、家畜の研究に力を入れるようになっていた

集団遺伝学の創始者のひとりであるライトも、元々は家畜の研究者である

p497 
しかし、ダーウィンにはそのような傲慢さはなかった。神は、ライエルや南部紳士が信じているように白人の優位性にはかかわっていない。進化が「人種を、低い知性が・・・・絶滅するように」操作することで、人間の精神を向上させたのだ。

p574 
1867年3月には性淘汰は「かなり大きなテーマに成長して」いた。ダーウィンは性淘汰を、ヒトが人種に分岐した原因だとして、それを支持する証拠を動物界のあらゆる方面からくまなく探した。

p578 
1860年代の出版物にさらされていたダーウィンが段階的な人類比較尺度を念頭に置いていたのは驚くに当たらない。誰も「未開人」とヨーロッパ人の道徳心と知力に差があるのは当然と考え、
ダーウィンは
 「人間の由来」を書いているとき  
その第一段階に「最下等の」人種を置いた。これは当時の社会の黒人に対する偏見や、黒人は決してーー少なくとも当分の間はーー紳士になれないという固定観念に合致していた。
ダーウィンは、いつの間にかランク付けを当然と思うようになっていた。
しかし、「人間の由来」の基本姿勢はあくまで人類の性淘汰だった。

p581 
彼は【ダーウィンは】知力により創案された工芸品が人種間で同じであることに注目した。
知力の進化は依然として続いていると信じていたダーウィンは、現代の社会階級でも自然淘汰が働いていると考えた。

私も同じように主張する。イザベラ・バードは朝鮮の陶磁器は中国の猿真似と喝破していた。確かに、朝鮮独自の工芸品は少ない。おまけに明確な証拠データが存在する。

「朝鮮紀行」 イザベラ・バード・ビショップ
P11~12 手工業は不振である。(略)美術工芸は何もない

abnormal



p590 
「人間の由来」に対する歴史的な評価は歪んでいる。
ロンドンの新聞は実に的確に理解した。
「人類単一起源論」対「人類多起源論」論争および南北戦争の流れの延長で「人間の由来」をとらえたのだ

p594 
こうして、奴隷制への憎悪に端を発したダーウィンの「人間の由来」への旅は終わった