文系のための人工知能の教科書
福馬 智生 加藤浩一

2020年

普通は知られていないことであるが、AIという言葉が一般化していない時代でも、日本語の文章自動作成ソフトが記憶では20年前=2005年頃には既に一般に入手できた。性能は極めて悪く意味不明な言葉の羅列であったが、20年前グーグルのランキングシステムの欠陥により、サイト内部に大量の文章を含むサイトを大量の情報を有するサイトとして誤判定するために、いわゆるSEOと呼ばれるページの掲載順位を上げるための手法として利用されていたに過ぎない。

この書籍によれば、例えば、韓国人は他の民族集団よりも非同義変異比率が有意に高くその意味において完全なDNA異常集団であるという複数の集団遺伝学論文による充分な証拠を有する重大な科学的事実がAIによって人類に知らされることは、少なくとも今後20年は起こりえないであろうという印象であった。従って、例えば「韓国人遺伝子」と検索しても、グーグルAIが本来の正確な答えを返してくる見込みは当面ない。


p16
【AIにはANI=特化型AIとAGI=汎用AIがある旨】
AGIは概念的なもので、その実現が困難であると考えるのが、多くの研究者の間での共通認識

p30
【入力データ→効用関数→出力の図があり】
入力から出力への変換を行うAI内部の計算を「効用関数」と呼ぶことにします。
この効用関数を意味あるものに、そして正確なものにしていくのが、AIの学習です

p35 
このような調整を少しづつ、繰り返し試行することで、時間をかけて効用関数を調整していきます。これがAIの学習プロセスです。 
フィードバックする「親」に相当する部分を、AI用語では目的関数と呼びます

p63

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現在主流となっているディープランニングなどは、図21の効用関数部分に人間の脳を模した構造の数式で管理された方程式がはいいっています。