波の科学
おもしろサイエンスシリーズ
音波・地震波・水面波・電磁波

谷村 康行
日刊工業新聞社
2012年

著者の方は北海道教育大学を出られている、私がこれまで読んだ波動に関する一般向け概説書の中で断トツに優れた著作であり、教育大学出であることが大きく影響しているように思える。特に、粒子性と波動性に関するルビンの壺の絵を掲げた解説が非常に印象的であった

p21
速度=周波数×波長は波の性質を考えるうえで重要な式です

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p34
単純な波形を取り揃えてその合算で波形を作ることを「フーリエ級数」と言います。
複雑な波形を単純な波形に分解していくことをフーリエ展開とかフーリエ変換と呼ばれています
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p55
ドップラー効果は、音速が音を発するものの運動、そのスピードに影響されないから生じると言えます
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p69
固体には、気体中や液体中に存在しない波があります。それが横波です

p72
波の速さを決めるものは、波を伝えるもの(媒質)の重さ(密度:単位面積当たりの質量)と復元力の強さです。

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【下の画像のみ「光と電磁気」講談社ブルーバックスから】

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p133
音波などの弾性波のエネルギーは、振幅の2乗と振動数の2乗に比例します
電磁波は質量をもったものの振動ではないので周波数・波長はエネルギーに関係せず振幅が大きいほどエネルギーは大きいと考えられます

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