科学の発見 
スティーブン ワインバーク

赤根 洋子 訳
文藝春秋
2016年

ワインバーク・サラムの電弱理論で有名な著者が科学史を講義していたとは知らなかった。
何故、西欧でのみ、自然科学が生まれ、民主主義社会が形成されたのか？答えは、恐らくは、IQ分布の分散値にあるだろう。ヒトの他の集団に比べ、白人はIQ平均では、韓国人を除くアジア人と同じでも、分布が異なっていると思われる。韓国人に関しては下図が示すように、IQ平均は確実に白人、日本人を大幅に下回っている。原因は知能関連遺伝子における 韓国人固有の遺伝子変異にあることは、間違い。このことは、朝鮮史からも明確であるが、朝鮮史は13世紀を境に、根本的に変化しているからして、やはり、モンゴル軍侵攻による人口大幅減が朝鮮人に遺伝的異常性をもたらしたとみなすが妥当である。

abnormal


p31
ギリシャの思想家たちを理解するには、彼らを物理学者や科学者だと考えない方が良いように思われる。哲学者とさえも思わない方が良い。彼らはむしろ詩人と見なされるべき存在である。

p33
タレスからプラトンに至る詩的な自然哲学者たちに何よりも欠けていると思われるものは、必ず実証を求めるというこの態度なのである。

p50
二千年間続いた影響力
自然について考えることこそが哲学だったのである。
中世盛期において単に哲学者と言えばアリストテレスのことだったし、

p170
中世初期の西ヨーロッパには、ギリシャ語を読める人間は事実上いなかった。

p171
復興の基礎となった大聖堂付属学校
都市の大聖堂に付属している学校

p172
最初は、ギリシャ語からではなく、アラビア語からの翻訳が多かった。翻訳事業は10世紀半ばころにキリスト教ヨーロッパとウマイヤ朝支配下のスペインとの国境付近で始まった。

p173
アリストテレスの著作は、その大部分がトレドでアラビア語から翻訳された。

p198
科学革命がどんなものだったにせよ、それはコペルニクスから始まった。

p55
アレキサンドロス大王の死後
エジプトを支配したのは、ギリシャ人の王朝であるプトレマイオス朝だった。