弥生時代
列島の考古学

武末 純一
森岡 秀人 
設楽 博己

河出書房新社
2011年 

内容はともかく豊富なカラー図を見ていると楽しい。考古学とは所詮ロマンに過ぎない。
奇妙なことに「弥生時代」というタイトルとは裏腹に、BC何世紀に弥生時代が開始したのかについて、本書では一切言及してはいない。民博の発表後に出された著作であり、言及することを避けたと思われる

p4
縄文時代にもコメがつくられたことを否定できなくなった現在では

いずれにせよ、縄文人は米から大量にカロリーを得ていたわけではないのでどっちでもいいが、記憶では、その後に否定する見解が支配的であると思われる。ただし、現在の米ではなく、熱帯種である。重要なのは、米ではなく、部分的にせよ雑穀栽培していたかどうかである。
Triangulation supports agricultural spread of the Transeurasian languages
Martine Robbeets et.al
Published: 10 November 2021
上のネイチャー本体掲載論文が正しいのであれば、縄文人がかなりの規模で雑穀栽培していれば、日本語の起源まで一気に解明される考古学者=ロマン学者は、上の極めて重要な論文を知っているのであろうか?

IMG_1577

板付遺跡について、現時点で人骨のゲノム解析はされていない。(恐らくは、少数の人骨は出土していると思われる

IMG_1578

土井ヶ浜遺跡人骨については、下記の朝鮮人を筆頭著者とする論文でが出ており既にメモ済みである
Genetic analysis of a Yayoi individual from the Doigahama site provides insights into the origins of immigrants to the Japanese Archipelago 
Jonghyun Kim et al.
15 October 2024

図の2Bから明らかなように、土井ヶ浜遺跡人骨は現代日本人の範囲にすっぽりと収まる。
即ち、土井ヶ浜に住んでいたいわゆる弥生人は、現代日本人とSNP分析では何ら異なる点はない


Fig. 2
figure 2

IMG_1579

吉野ヶ里遺跡(よしのがり)人骨については英文論文は出されていないと思うが、再度調べること

IMG_1580


IMG_1582


IMG_1581

p74 
弥生環濠集落は都市か
このように描かれた池上曽根遺跡の景観、それを都市と位置付けた理論について、異論はないのであろうか

まさしく、考古学とはロマン以外の何物でもない。しかし、大阪府にある遺跡に関して佐賀県の博物館員が分析しており驚いた

IMG_1583

韓国の遺跡一覧図。下のデータが明確に示すように韓国人には考古学はロマンではなく、その集団としての知能の低さ故に、単に「我々は優秀な民族」を立証するための手段に過ぎないであろう。
従って、遺跡人骨の分析で、現代韓国人=現代朝鮮人とは異なり、主成分分析図で日本人の範囲に含まれる位置にプロットされる人骨が出てくると困るのである。下のデータは、通常はあり得ない結果を示しており、韓国人DNAの異常性を明確に示す。著者の方々は、古代朝鮮人と現代朝鮮人は、SNP分析ではかなり異なるという点をご存知ではないであろう。BC11世紀頃からAD8世紀頃まで、日本に渡来した朝鮮半島の人々と現代朝鮮人は、DNAから見れば相当程度に異なるのである。何故なら、13世紀に大きな変化が生じているからである

abnormal