人類学者がのぞいた北朝鮮
苦難と微笑の国
鄧【朝鮮人名】
翻訳【在日朝鮮人名】
青土社
2022年
p15
私は十数回にわたり北朝鮮を訪問した
p42
彼らはなぜ脱北しないのであろうか
厳重な相互監視と処罰が恐ろしいために、おくびにも出せやいというのが最も根本的な理由であろう
p68
重要な贈り物は、指導者の誕生日といった祝日ごとに、国中の子供たちに飴やお菓子、時には新しい服を送っているということだ
p119
朝鮮高級学校の最上級生は祖国訪問の旅に出かける
p146
高等中学校4,5年生(現在の中三と高一)
彼らは背が低く、小学校4・5年生ぐらいに見えた
p247
平壌と地方の間には大きな格差がり、その事実を部外者に知られることを北朝鮮当局は嫌っていた
平壌を離れて地方都市を訪れるには、
大変なスケジュール調整のプロセスを経てようやく地方訪問が実現するのだ
p248
平壌市郊外の街道には必ず検問所がある。単に通行人を確認するだけでなく、かなり複雑な通過手順を踏んでようやく通ることができる。
その境界を超えて見て、何故当局があれほどまでに外部の人に対して平壌以外の訪問を嫌ったかがすぐさま理解できた。大きな質的差を感じることができた。道路建物の状態だけではなく、人々の服装、表情、歩き方から姿勢までが異なっていた。
平壌は例外である。境界管理のしくみが異なるからである。平壌市民は、地方民が所持する「公民証」とは異なる「平壌市民証」を所持する。「平壌市民証」は1997年の飢饉が深刻な時期に設けられた。それは食料配給が中断した地方から食糧配給が続いていた平壌への人口流入を防ぐためであった
その時から、平壌への移住は勿論訪問までが徹底的に管理され始めた。平壌への訪問許可証は国境を超えるビザのような機能を果たすようになった。
国家の中にもう一つの国境が作られたようなものだ。
p338
「濡れ衣を着せられないようにしろ」
北朝鮮の人々がしばしば口にする警句だ
苦難と微笑の国
鄧【朝鮮人名】
翻訳【在日朝鮮人名】
青土社
2022年
平壌とそれ以外の地域を分ける「国境管理」の厳しさが良くわかる。やはり、北朝鮮は、事実上は二つ国から構成されている。しかし、この制度を創出した金正日が気づいていなかったのは、大型の核爆弾1たった1個で終わりだという点である。恐らくは、数十年以内に確実にそうなる。韓国=南朝鮮は、40年後には年齢別人口構成の極度の「いびつさ」から、重大な局面を迎えることは100%確実であるが、同じ頃、北朝鮮は、平壌が物理的に破壊される可能性が高い。何が何でも防がねばならないのは、悪魔の遺伝子ともいうべき、精神面では完全に異常と言いきれる集団の日本への大規模な遺伝的流入である
p15
私は十数回にわたり北朝鮮を訪問した
p42
彼らはなぜ脱北しないのであろうか
厳重な相互監視と処罰が恐ろしいために、おくびにも出せやいというのが最も根本的な理由であろう
p68
重要な贈り物は、指導者の誕生日といった祝日ごとに、国中の子供たちに飴やお菓子、時には新しい服を送っているということだ
p119
朝鮮高級学校の最上級生は祖国訪問の旅に出かける
p146
高等中学校4,5年生(現在の中三と高一)
彼らは背が低く、小学校4・5年生ぐらいに見えた
p247
平壌と地方の間には大きな格差がり、その事実を部外者に知られることを北朝鮮当局は嫌っていた
平壌を離れて地方都市を訪れるには、
大変なスケジュール調整のプロセスを経てようやく地方訪問が実現するのだ
p248
平壌市郊外の街道には必ず検問所がある。単に通行人を確認するだけでなく、かなり複雑な通過手順を踏んでようやく通ることができる。
その境界を超えて見て、何故当局があれほどまでに外部の人に対して平壌以外の訪問を嫌ったかがすぐさま理解できた。大きな質的差を感じることができた。道路建物の状態だけではなく、人々の服装、表情、歩き方から姿勢までが異なっていた。
平壌は例外である。境界管理のしくみが異なるからである。平壌市民は、地方民が所持する「公民証」とは異なる「平壌市民証」を所持する。「平壌市民証」は1997年の飢饉が深刻な時期に設けられた。それは食料配給が中断した地方から食糧配給が続いていた平壌への人口流入を防ぐためであった
その時から、平壌への移住は勿論訪問までが徹底的に管理され始めた。平壌への訪問許可証は国境を超えるビザのような機能を果たすようになった。
国家の中にもう一つの国境が作られたようなものだ。
p338
「濡れ衣を着せられないようにしろ」
北朝鮮の人々がしばしば口にする警句だ
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