中国全史
6000年の興亡と遺産

マイケル・ウッド
須川綾子 訳
河出書房新社
2222年

単なるジャーナリストが書いたものとしては、良くできている。歴史というよりも、歴史上の人物に焦点を当てた内容であるが、朱元璋以外は割愛した。しかし、著者は、朱元璋がまさしくバケモノともいうべき側面を有する人物であったことを知らないようである

p18
【朱元璋についての記述】
p18
彼は商業を好まなかった。それどころか弾圧令を発したほどだ。
洪武帝は中国全土の村で110戸を一つのグループとした。その中の規模の大きな10戸が全戸の納税を管理し
11戸のそれぞれの長が里長となり、1年ごとの輪番制で里全体の責任者を務める
p29
15世紀になると
人口は2億人を突破した
世界の人口の4分の一から3分の一が明の支配下に集中していたのは驚くべきことだ

p36
明の法律では庶民を含めて誰でも皇帝に嘆願することが認められていた

p37
率直な陳情が認められる可能性は僅かだった
歎願者が厳しく罰せられる事態も後を絶たなかった

p46
明は女性作家の全盛期でもあり、現在出版されている選集には多数の女性作家が収められている

p96
1710年から編纂された「康熙字典」は約49000の文字を大量の引用や例証と共に説明しており

p157
【太平天国に関する内容として】
アヘン、タバコ、酒、纏足、売春、賭博を禁止し

p164
16年間の戦乱とそれが南部に及ぼした余波により、死者数は推定2千万~3千万にのぼるとされている

p192
1907年に中国で起きた飢饉は短い期間の出来事だったが、それでも2500万近い人命が失われた

p231
【文革に伴う飢饉について】
3600万人がなくなったと見積もられている。
中国の大飢饉は人類史上最悪ということになる

p286
習近平時代
現在人口の上位1%が国の富の半分を所有している

p299
訳者あとがき
ウッド氏は、BBCで歴史を題材としたドキュメンタリー番組を制作してきました