2024年10月

韓国は変わったか?ソウル便り10年の記録黒田勝弘徳間文庫2004年現在でも産経新聞には黒田氏のコラムが時折掲載され読んでいる。今更ながら驚いたのは、黒田氏が現在は83歳である点だ。長年産経新聞ソウル支局長をされた後も、帰国することなく、「怪物屋敷」に住み続けてい ... もっと読む

魔女狩りのヨーロッパ史池上俊一 岩波新書2024年何故、中世ヨーロッパでのみ、魔女狩りという奇妙な現象が生じたのかが興味があった。トランプ政権当時に、トランプ氏は自身への非難をtwitterで witch-hunt であると頻繁に反論していた。これからして、魔女狩りは、キリス ... もっと読む

そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。京都生まれの和風韓国人が40年間、徹底比較したから書けた文化・アイドル・政治・経済・歴史・美容の最新グローバル日韓教養書2022年東洋経済新報社愚かさの極致とも言うべき著作であり、論評にすら値しない。1点だけ意味があ ... もっと読む

<軍>の中国史澁谷 由里講談社現代新書 2017年中国を「法治国家」ではなく「人治国家」であるとした最後の章には、思わずウームとなったが、単なる表現の問題に過ぎない。法よりも統治者の考え・見解が優先されるという意味では正しいが、同じような言い回しとして、韓国と ... もっと読む

絵が語る知らなかった江戸の暮らし 民の巻本田 豊遊子館2011年同和問題に取り組み、著書も多い著者の方が何故大学等で教鞭をとられないのかが不思議であるため、調べて見ると埼玉大学を中退されているものの、一時はやはり現在の首都大学東京で非常勤講師をされ、埼玉県史 ... もっと読む

潜行三千里元大本営参謀 辻正信毎日ワンズ2019年 辻正信については、山下奉文が、「我意強く、コスキ男にして、使用上注意するべきなり」と評していたと児島譲氏が書いている。本棚から探し出すのが面倒なので記憶である。この面白い書を読んでまさに、「コスキ男」という評 ... もっと読む

Influence of Life Stress on Depression: Moderation by a Polymorphism in the 5-HTT GeneAvshalom Caspi et al.SCIENCE 18 JULY 20032003年の古い論文ではあるものの、うつ病に関する論文で被引用数が1万を超えており、また、論文掲載に5000ドルもかかるサイエンスアドバ ... もっと読む

康熙帝伝ブーヴェ後藤末雄 訳東洋文庫昭和52年4年もの間、康熙帝に仕えたイエズス会修道士による康熙帝に関する伝記である。驚いたのは、康熙帝がユークリッド幾何学を学んでいた点及び尚武の気風を失わず 狩猟などを行っていた点である。モンゴルを除く歴代中国皇帝とは全 ... もっと読む

面白くて眠れなくなる脳科学毛内 拡PHP研究所2022年p122の記述が極めて印象的であった。ゼロ歳から10~12歳頃までのシナプス刈込が正常に行われなかった場合には、自閉症スペクトラム障害群(ASD)・ADHDなどの発達障害の根本原因のようである。精神疾患の王様と言える統合 ... もっと読む

Genetic analysis of a Yayoi individual from the Doigahama site provides insights into the origins of immigrants to the Japanese Archipelago Jonghyun Kim et al.Nature 15 October 2024筆頭著者の朝鮮人以外は全ての著者が日本人である。ネイチャーでオープンアク ... もっと読む

インド人の「力」山下博司講談社現代新書2016年インドの大学でph,D.を取得したインド思想専門家の著作であり、インド人に関する良書である。しかし、SNP分析で見る限り、インド人という一塊の民族集団は絶対に存在しない。DNAから見た場合には、事実上は、インド人は数千 ... もっと読む

はじめての解析学微分・積分から量子力学まで講談社ブルーバックス2018年タイトル通りであり、アルキメデスからシュレーディンガー式にまでに至るまでコンパクトにまとめてある。興味がある1カ所のみメモしておくが、忘れっぽいのには驚く。前にも同じようなメモした気がする ... もっと読む

朝鮮民衆の社会史ーー現代韓国の源流を探る趙景達岩波新書2024年この一見まともに見える書籍を読む時、強い怒りを感じざるを得ない。この連中こそが、従軍慰安婦20万人強制動員性奴隷説という虚構を創出し、世界に嘘を広めた影の主犯であると自信をもって言い切れる。李氏朝 ... もっと読む

遺伝子から辿る日本の歴史と起源杉田繁夫緑書房2024年直接的には日本人DNAの分析に携わってこられなかった方による著作であるものの、内容的には幾つかの点を除きよくできている。①稲作渡来が朝鮮半島からではないとする見解が、現在は否定されつつあるという記述には疑 ... もっと読む

コーラン構造・教義・伝承文庫クセジュフランソワ・デロッシュ白水社 2009年コーランに関する文献学の視点からの著述であり、興味を引く内容は少なかったYouTubeでコーランを独唱している動画をほんの数秒聞いてみたが、私には完全に歌に聞こえる。koran recitationで検索し ... もっと読む

Serotonin 1A receptor gene and major depressive disorder: an association study and meta-analysis Taro Kishi et al.2009 assaysは、PCRで増幅させたごく一般的な多型検出方法。にもかかわらず、NCBIでのrs6295の多型分布とこの論文の多型分布は極度に異なる。 ... もっと読む

Association of a functional x1019C>G 5-HT1A receptor gene polymorphism with panic disorder with agoraphobiaH. Gu et al.2013①手法では、Beste et al.論文と同じとしているだけであり、嘘くさい。自分たちが書いた過去の論文であればわかるが、通常はこんな書き方はし ... もっと読む

Epistatic Interaction Between 5-HT1A and Vascular Endothelial Growth Factor Gene Polymorphisms in the Northern Chinese Han Population With Major Depressive DisorderDong Han et al.2019rs6295に関する全ゲノムシーケンスデータに基づくNCBIの多型頻度と多数あ ... もっと読む

Association Between BDNF Gene Polymorphisms and Attention Deficit Hyperactivity Disorder in Korean Children Kyung Kyu Lee et al.2013 G/Gタイプに関する数値が、他の韓国人どもの論文と大きく異なる論文である①PCRで増幅したDNA断片をイルミナのSNP検出器で ... もっと読む

日本人とは何か増補版柳田国男河出書房新社2023年人類学に分類しておくものの、実際には随筆集に近い。あまりにも有名な民俗学の泰斗とも呼べる者が日本人関連で1948年~1962年に雑誌等に発表した随筆・論文(とは呼べない)に全集から日本人関連で選んだ著述を加えて、1冊と ... もっと読む

Serotonergic genes and amygdala activity in response to negative affective facial stimuli in Korean womenB.-T. Lee, and B.-J. Ham2008この論文では5-HT1AのCG多型について、中国人・日本人と同様にC/Cが64%と記載された表1が掲載されている。5-HT1A C(1019)G  C/ ... もっと読む

Association Study between 5-HT1A Receptor Gene C(-1019)G Polymorphism and Panic Disorder in a Korean PopulationWon-Seok Choi,Bun-Hee Lee,Jong-Chul Yang,Yong-Ku Kim2010.7.2セロトニン受容体1AのCG多型については、この論文ともう一つの論文が、朝鮮人が他の民 ... もっと読む

シーア派起源と行動原理平野貴大作品社2024年数日前に、イランがイスラエルに180発程度のミサイルを発射し、マスコミ報道とは異なり、5%~10%程度は防空網を突破して着弾していることがSNS上の映像で確認しうる。恐らくは、この書は今の日本で最適のシーア派に関する入 ... もっと読む

Genetic Polymorphism of 1019C/G (rs6295) Promoter of Serotonin 1A Receptor and Catechol-O-Methyltransferase in Panic DisorderTakashi Watanabe et al.2017 Jan; 14今年中には完成させたいと思っている セロトニン受容体1019C/G (rs6295)多型に関する韓国人どもの異 ... もっと読む

東アジアの近代と日本鈴木 正崇 編慶応義塾大学東アジア研究所2007年2006年に上記研究所で恐らくは一般人向けに講演された内容の速記録が大部分であり、人類学に分類しておく。神戸華僑・風水・ベトナムのグエン王朝史・日本軍政下のインドネシア等々面白そうな選び抜かれ ... もっと読む

中世民衆の生活文化横井 清東京大学出版会1975年中世日本史の研究書などに掲載された論文をまとめたものであり、中国史マニアの私には専門的過ぎた。当時の衣食住、例えば、夜寝るときに現在のような上下の布団を使っていたかどうか?お歯黒はいつから慣習化されたか?等々 ... もっと読む

清朝史通論清朝衰亡論内藤湖南東洋文庫1993年明治・大正時代に内藤湖南が京大で1週間行った夏季講演及びもう一つの別講演の速記録である。現在の一般向け清朝史にかんする記述の多くはどうもこの講演録に依拠する場合が多いと思われる。不思議なのは、清朝の根本史料である清 ... もっと読む

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