著者の方は、茶道資料館特別研究員で、世界陶器全集の編集にもたずさわったそうである。15世紀頃以降の美術・工芸の衰退は、この本で見ても、ほぼ確実である。ただし、絵画については、例外がある。工芸品については、間違いなく衰退している。モンゴル軍侵攻により、職人は、ほぼ全員が捕虜として連れ去られた可能性が高い。でないと、これほどまでに異常で酷い衰退は生じない

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18世紀
大英博物館
本の表紙の絵は、大英博物館にある全身図

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6世紀
三国時代
韓国人の特異性から、この像自体がどこで作られたのかが?である

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5~6世紀 
新羅 国立慶州博物館
著者は、p64にて「3国時代、新羅と百済の大墓からは大量の金製品が出土している」とし、
「当時は日本よりも朝鮮半島の方が黄金の国であったようである」と書いている。

しかし、この時期以降、朝鮮半島には、このような金細工の工芸品は、全く見当たらない。少なくとも、著者の言うとおりであれば、モンゴル侵攻前の高麗時代には、もっと精緻な金細工工芸品があるはずだ。
常識的には、今では死語に近い「楽浪文化」で中国から持ち込んだ金によって楽浪郡で製作され、楽浪郡消滅後、新羅と百済の王族が手に入れ、非常に貴重なので一緒に埋葬したと考えるのが、妥当である

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5~6世紀 新羅 国立慶州博物館著者

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6世紀頃 百済・扶余出土 国立扶余博物館
p71
1993年に発掘されて話題を呼んだ総高64センチの香炉 

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8世紀
新羅
p18
世界の至宝 石窟庵
石材を組み上げた建築といい。内部空間を取り囲む浮き彫り群といい、本尊以外の校正も完璧で、8世紀後半に成った東洋美術の傑作である


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11世紀 ソウル 国立中央博物館

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11~12世紀 ソウル 国立中央博物館

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12世紀 ソウル 国立中央博物館

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12世紀 ソウル 国立中央博物館

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12世紀 ソウル 国立中央博物館

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12世紀
奈良大和文華館
全羅道で出土。下半分ほどは、「墓中で長く泥に浸っていたため土の錆がついている」p107
とのこと

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12世紀 ソウル 国立中央博物館

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12世紀 ソウル 国立中央博物館


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13世紀
京畿道 湖厳美術館


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12世紀 東京 静嘉堂文庫美術館

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14世紀高麗
佐賀県 鏡神社

p44
高麗時代の絵画として伝わっているものは、若干の騎馬図や肖像画そして壁画や版画の類を除くと大部分が仏画である。それも初期のものはすべて滅び、現存するのは、高麗朝が元の圧力に屈した13世紀以後の作品だけである
精密な描写には驚くべきものがある

右の子供の拡大
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顔の拡大
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15世紀
国立中央博物館 ソウル


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15~16世紀
大阪市立東洋陶器美術館


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15~16世紀
大阪市立東洋陶器美術館




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15世紀 ソウル 東国大学 博物館


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16世紀


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16世紀 ソウル国立中央博物館


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17世紀
ソウル 国立中央博物館


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ユン ドウソ 自画像
17世紀 


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18世紀
奈良大和文華館

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17世紀
大阪市立東洋陶器美術館



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18世紀 湖厳美術館 京畿道


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18~19世紀
ソウル 国立中央博物館